このシーズンになるとスポーツ界では、多くの方が第一線から退いていきます。
王貞治監督の記者会見では、冒頭に「個人的なことにお集まり頂きまして、、、、」という記者に向かっての挨拶から始まったわけですが、人としての完成度と感じました。誰に対しても、人として接している姿勢やら、自分も一人の人間でしかないという認識やら、これまでの偉業の数々は何も触れずに、現時点の監督という役割に対してまっとうできなくなったこと、また球団や球界の発展を期待するからこそ、世代交代すべきという考えなど、、、。長島さんと同じ世代であったので、ちょっとだけ隠れてしまう面もある中で(本人が一番感じていたのではないかと思いますが)、決して腐ることなく、自分のできる精一杯のことを野球を通じて生きてきたという姿は、本当に尊敬できます。ご家族のことや、自分自身の病気など多くの困難がありつつも、移動も多く休みも少なく自宅に帰れる日が少ない中でも、自分課せられた役割に対して、できる限りのことをしてこられたのだと思います。目の前にあることに一生懸命になってきただけということかも知れませんが、この当たり前のことがなかなかできないのではないでしょうか。
桑田選手も、清原選手も、、、
陸上100mの朝原選手も、、、
スポーツの世界に限ったことではないかと思います。我々も仕事という種目で、当たり前のこと、目の前にことに一生懸命に取り組むということを教えてくれているような気がします。
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