事業経営には、いろいろと度胸が必要と思います。判断する度胸です。
コンサルティングをしている頃は、とどのつまり他社の意思決定への助言までしかしていません(できません)。もちろん、提案内容とかアドバイスについては、考え抜いて提示する訳ですが、いくつかの選択枝に対しての評価コメントなどを付け加え、何がベストかなどの意見を加え、最後はクライアントの方が判断することになります。
実事業をしていると、最終判断まですることになります。
これまでの人生で、コンサルティング会社での経験は大変生きています。その経験があったことで、どれだけ事業経営をしていて助かっているかわかりません。
ただし、事業経営の責任を負っているという立場においては、最終判断という最後の大きな仕事が待っています。最後の判断、意思決定をするだけの場合もあれば、判断材料を集めたり、整理したりすることも自らしなくてはなりません。
最近感じることは、
判断材料を揃え、意思決定の手前までのプロセスは、全体の半分かそれ以下までの進捗でしかなく、最後に判断する部分が、残りの半分以上を占めているように思えます。
切れ味が大事ですね。
それと、材料を揃えてからが始まりだと認識すべきですね。
最後の判断が終わらないと、何もしたことにならないですね。
経営者だけではなく、事業部やグループやチームやプロジェクトやどんな単位でも判断しなければならないことはたくさんあります。判断していないとしたら、責任を感じていないことになります。誰かが判断してくれると思わずに、自ら判断責任を持つような心構えが必要かと思います。