採用活動やら人事評価やら組織に属する人に関して、”協調性”という文字をよく見かけるかと思います。松下幸之助さんが、すごく単純に説明しているのでご紹介します。
単純に、会社は複数人で成り立っています。そこには、当たり前に協調性がなくてはなりません。それだけで、説明は十分かと思います。みなさんが、それぞれの会社の社員である以上は、多数の同僚と相接して仕事をしなければならないということになりますから、人の立場を重んじない、いわゆる協調性の少ない人は困ると思うのです。自分はこう思うが、あの人はああ思うのだな、それも一つの考え方だろうな、というように人の言に耳を傾ける、というところに協調性が成り立つのです。もちろん、自己というものを卑屈にして協調せよというのではありません。けれども自己にとらわれた主張は協調性を欠きます。この点は、どのような立場にいようと考えなければならない、非常に大事な問題ではないかと思います。