基本的に自分自身は不器用だと思っています。人それぞれの基準というものがあるかも知れませんが、自分では不器用だと思っています。
人よりも練習しないとうまくできないし。
人よりも集中しないと、うまくできないし。
いろんなことを同時にもできません。
そんな不器用だからこそ、いいこともあります。
いつの間にか人よりも多くの時間を費やしていることで上手になり、人から器用だと評価されることがあります。
勉強せずに大学を卒業して就職したコンサルティング会社で、最初のプロジェクトにアサインされてから、とにかく目の前の仕事に没頭しました。
アサイン先の部長が、とても厳しい方で、(コンサルタントを使うのが反対であった方で)
自分の会社仕事のことを、他人に協力してもらって改善するなどありえない。
自分の会社のことは、自分たちでなんとかせねばいかん。
新人に何ができる。我々は、この道何十年もやっているんだ。
という感じの方が、プロジェクト責任者でした。
何も知らないのに、”ITコンサルタント”の新人として高いチャージレートでアサインされたので、とにかく値段に見合う仕事をしなければと、先輩の仕事を横取りし、また次の先輩の仕事を横取りし、できる限り責任が重い仕事を任せてもらえるようにと、突っ走っていたように思います。
気がついたら、同じクライアントに9年間もいることになりました。
9年の間に、クライアントの事業や組織や業務が隅々まで知ることができ、今の仕事にとても役立っています。
同期のメンバーは、その間いくつものクライアントでいろんなプロジェクトを経験していましたので、まったく別の経験をすることになっていました。考えてみると不器用な私にとっては、いろいろ渡り歩くよりもじっくりと目の前の仕事に没頭できたことが、本当に良かったと思えてなりません。
不器用な人は、どっしり構えて、目の前の仕事に向かうことで、何かが見えてくると思います。
繰り返し繰り返しやることで、何かが見えてきます。
もっともっと目の前の仕事に着目したら、いろんなことが見えてきます。
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