新しい人事制度の導入に向けて最終段階となりました。4月から導入します。
会社設立から、”制度”という観点では本格的に考えたのは今回が初めての導入となるので、”新しい”という表現は合っていないかもしれません。
人事制度というものは、会社の哲学というか考え方が、顕著に現れると思っています。
今日の松下幸之助さんの一日一話に、関連している事項があったので、ご紹介します。
西郷隆盛が次のような遺訓を残している。
「国に功労がある人には禄を与えよ。功労あるからといって地位を与えてはならない。地位を与えるには、おのずと地位を与えるにふさわしい見識がなければならない。功労があるからといって、見識のないものに地位を与えるということは国家崩御のもととなる」と。
これは国のことであるが、事業経営についても同じことが言える。あの人は会社に大きな功労がある、だから重役にしようとなりがちであるが、この点は充分に注意しなければいけない。あくまでも、功労ある人には賞をもって報い、その見識ある人に地位を与えることが大事だと思う。
人それぞれは、いろんな係りを担当しています。また、誰が偉いとか偉くないとかではなく、事業運営における係りの違いということを意識しておきたいと常々思います。ラインマネジメント的仕事とスペシャリスト的仕事では、係りが違うということであり、両者がいないと成り立ちません。
特に、なんらかの専門性が高いスキルを必要としている事業においては、顕著にあると思っています。ラインマネジメントに適している人、専門的なことを徹底的実行することに適している人、縁の下の力持ちとして快適な業務環境を構築する人、とにかく会社を明るい空気にしてしまう人、などなど各人の適正やいいところを伸ばせる役割分担で事業運営をしていきたいと思います。
お互いの役割を理解し、尊重し、信頼し、責任を持って自ら行動する組織であり続けたいと思います。
永遠に追求し続けなければと思っています。