システムをどのように構築していくべきかという課題は、どこの事業会社でも当たり前に悩まれています。事業スピードはどんどん速くなり、事業内容も複雑になってきており、ITの役割もどんどん重くなってきており、さらに悩みは深くなってきています。
IT業界側から見てみれば、これもまた多くの課題が山積しています。
・パッケージ適用領域が進むことで、技術者のスキルに変化
・大手Sierは、ますますプロジェクトマネジメントにフォーカスし、開発技術から離れつつある
・きつい仕事という認識があり、好んで開発の仕事に向う人口が増えていない
などなど、まだまだ書ききれないほどたくさんあります。
ユーザー企業側は、ますます要求仕様は高まるばかりでありながらも、その要求にIT企業側が答えられているのだろうか?
また、そうしたIT業界のことをユーザー企業側はどれだけ把握して、システム投資を推進しているのだろうか?
①パッケージを入れて使う(業務をパッケージに合わせる)
②パッケージをカスタマイズして使う(どうしてもという部分のみ修正)
③半製品やライブラリーやオープンソースなどを利用して再構築して使う
④設計から開発まで、ゼロから開発する
一般的には、予算・期間・リスクなどを考慮すると①、②かと思いますが、なかなかそうもいかないのが現状かと思いますが、そうなると③や④でプロジェクトを進めることになる訳で、おそらく①などに比べたら、ますます投資金額に差が開く一方になることと思います。
投資額が開くだけならまだいいのですが、難易度を増しているプロジェクトを稼動まで進めることができなければ、金額以上に経営に大きく響いてきます。
また、システム案件の規模の面からも、小さい規模と大きな規模では、今後さらに投資金額の差は開く一方ではないでしょうか?
パッケージベース案件 VS ゼロベースで開発案件
小規模案件 VS 複雑・大規模案件
ノンコア業務案件 VS コア業務案件
品質の高いITサービスを提供できる企業とそうでない企業の差も開く一方となるという認識で事業推進していかなくてはと思う次第です。
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