あくまでも、私の考え方ですが、会社のメンバー全員は家族と一緒だと思っています。
この組織に縁があって共に働いているわけですが、ある意味運命でそうなっていると思います。人がこの世に生まれたことも、運命であると思いますし、いろんなきっかけで入社した、または転職してきたこの会社での出会いも運命だと思うのです。
せっかく同じ釜の飯を食べる関係になったのだから、全員が幸せになってもらいたいと思います。また、できる限り大きな幸せを味わえたらと思います。
採用活動では、書類選考をし、顔をつき合わせて話し、これまでの経験を聞き、やりたいことと仕事内容がマッチするかを確認し、給与などの条件を確認などして、採用か不採用かなどを決めるわけですが、なんといっても最後に重要なことは、”一緒に働きたいと思う気持ち。なんとなく、家族のごとく付き合えそうかとか、お互い人として信頼関係を作れそうか、お互いが切磋琢磨して共に成長することができるか”という判断かと思います。
採用とは、是非ともこの人と共に仕事をしてみたいかどうかといった、いわばビジネス上のお見合いの場であると思います。
松下幸之助さんの今日の一言は、下記の通りでした。
サラリーマンの人びとが、それぞれの会社に入られた動機には、いろいろあると思う。中には何となく入社したという人もあるかもしれない。しかしいったん就職し、その会社の一員となったならば、これは“ただ何となく”ではすまされない。入社したことが、いわば運命であり縁であるとしても、今度はその上に立ってみずから志を立て、自主的にその運命を生かしていかなくてはならないと思う。
そのためにはやはり、たとえ会社から与えられた仕事であっても、進んで創意工夫をこらし、みずからそこに興味を見出してゆき、ついには夢みるほどに仕事に惚れるという心境になることが大切だと思う。
多くの人は、やりたいこととかを強く思っているわけではありません。小さいころからずっと思い続けていたことを仕事として追求している人も少ないはずです。多くの方は、ある意味運命で導かれたというか、ちょっとしたきっかけで今の生活ができていることが多いように思います。ならば、今おかれている状況でもがいてみると、だんだんとやりたいことが見つかってくるものです。大きな希望というか、目標とかが現れてきて、追求したくなることが現れると思います。
もしも、目標は何ですか?とか夢は何ですか?などと聞かれて、明確にいえない場合には、身近にあることを必死になって取り組んでみたらどうでしょう。何かが見えてくるように思います。